靴のゴム部分に割れが生じる原因と修理の方法について

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靴を履き続けていると靴底や側面のゴムが劣化して割れが生じることがあります。ゴムが割れてしまうと水や汚れが入り込んでしまう他、弾力性も大きく低下して履き心地が悪くなることから速やかに修理することが大切です。

靴の修理は傷みの状態に合わせて行う必要があるのでプロの業者に任せるのが無難です。靴に割れが生じる原因を学び、修理のポイントを理解しましょう。

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靴のひび割れが生じる原因と不具合の詳細

現在流通している靴の多くは製造コストを抑える目的で安価な合成ゴムが随所に使われています。ゴムは加工がしやすく弾力性に富んでいることから、靴の側面や底に使われるのが普通です。特に安価な合成ゴムは大量生産が可能なことから量産品の靴底に多用されています。

しかし、靴は様々な汚れが付着する屋外で使われることから傷みも生じやすく、日光や風雨などの刺激にも晒されるので劣化しやすいのが問題です。長く履き続けた靴はそれだけ劣化しやすいことから、ゴムの部分の割れをはじめとする破損に見舞われやすい傾向があります。

ゴムの割れは最も生じやすい破損で、どのような環境で使っていても年数が経過すると自然に劣化してひび割れが生じるのが大きな特徴です。靴底や側面のゴムのひび割れは初期のうちは微小な傷が見える程度なので気が付きにくいのが問題です。

ゴムのひび割れは次第に広がって傷も大きくなるので、水や汚れが靴の内部に入り込むことがあります。汚れが入り込んだ靴は悪臭が発生する他、汚れの水分で中敷きなどがごわつき、履き心地が著しく悪くなってしまいます。

また、汚れに混ざっている細菌がカビを発生させたり靴の生地が変色するなどの不具合が生じることもあるので、ゴムのひび割れを見つけた場合は微小であればすぐに修理する必要があります。ひび割れが大きくなっている場合はゴムの部分をまるごと交換する必要がありますが、靴の修理は費用が嵩みやすいことから安価な量産品の場合はそのまま廃棄して新しい靴を買うほうが無難な選択です。

ひび割れを自分で直す方法と注意点

靴のゴム部分のひび割れは微小であれば市販の補修剤を使って自分で直すことが可能です。補修剤は粘り気が強い接着剤の一種で、ゴムへの食いつきが強く穴を塞ぐのに適しています。また、撥水性も高いことから水濡れも防ぐことが出来るのが利点です。

自分で行う靴修理は支出を抑えることが出来るのが魅力ですが、その一方で素人作業による修理は良い結果に繋げるのが難しい問題があります。ゴムのひび割れを塞ぐためには穴の全体に補修剤を浸透させる必要がありますが、粘り気の強い薬剤をすき間無く行き渡らせるのは困難です。

ひび割れで生じた穴は形状が不規則なのですき間が出来やすい他、補修剤の塗り方が悪いと穴を塞ぐことが出来ません。薬剤の性質や靴の構造を正しく把握して丁寧に作業を進めるのが綺麗に仕上げるコツです。靴のひび割れは曲げる頻度が多い部分に発生しやすいため、補修剤による修理を行ってもすぐに穴が開いてしまうことがあります。

補修剤は割れたゴムどうしをくっつけて固定させるので、形状が変化する部分には不向きです。そのため、曲がる部分にひび割れが生じていた場合は専門業者に修理を任せるのが無難な選択になります。また、靴底に生じたひび割れを塞ぐ際は必ずすべての汚れを取り除き、新品同様の清潔な状態で補修することが重要です。

汚れが付いたまま補修材を使うと接着力が大きく低下してしまい、穴を塞ぐ効果が得られません。また、補修剤と汚れが混ざり合って見た目も汚くなってしまいます。

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ゴムの割れを専門業者に直してもらう利点と注意点

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靴のゴム部分に生じた割れを専門業者に直してもらう最大の利点は仕上がりが綺麗になることです。補修剤を使った割れ部分を塞ぐ作業は市販品を使った素人作業と同じですが、技術力は段違いです。プロの職人による修理は靴の構造やゴムの状態に合わせて最適な方法で行われるので、最初から割れていないような滑らかな仕上がりになります。

また、補修剤が使えないほどの割れだった場合は新品のゴム生地と交換することになりますが、職人の手による作業であれば靴を傷めずにゴム生地だけを綺麗に剥がして新品と交換することが可能です。新しいゴム生地の貼り付けについても靴に馴染むように研磨や成形を施すので、履き心地を損なわずに仕上げることが可能になっています。

プロの業者に修理を任せるのは利点が多い反面、費用が嵩みやすい欠点もあります。特に近年は安価な量産品の靴を履き潰す使い方が主流なので修理する職人の数も減少しています。そのため、一人当たりの作業量が増えてしまい、忙しい分だけ費用も高額化しているのが現状です。

また、職人の数が少ないことで修理が終わるまでの日数も長くかかってしまう点を注意する必要があります。愛用している靴を修理に出す際は費用以外に日数も併せて確認しなければいけません。必要な時に間に合わないという事態を避けるためには日頃から靴の状態をこまめに確認し、わずかでも不具合が生じていた際はすぐに修理を依頼するのが短時間で直してもらうコツです。

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高級な靴の割れを防ぐ方法

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安価な量産品の靴は劣化しやすい合成ゴムを使っているのでひび割れが生じても不思議ではありません。しかし、本革などの高級素材で作られた靴でも気づかないうちに割れていることがあります。自分では丁寧に扱っているつもりでも、誤った方法のお手入れや置き場所の環境が悪いことで割れなどの不具合が生じることから、靴の取り扱いに関する正しい知識を持つことが重要になります。

ひび割れをはじめとする傷みの多くは汚れが付いたまま放置したり、靴の中に籠った湿気を除去しないことで発生します。一度でも履いた靴は内部に汗などの汚れが付き、外側も日光や埃が混ざった風による刺激を受けていることから、質を落とさないためには適切な方法によるお手入れが欠かせません。

高級な靴のお手入れは汚れを取り除くと共に余計な水気を残さないことが重要になります。高級な靴に使われる本革は水濡れによって固くなったりカビが生えることがあるので、お手入れの際も出来るだけ水を付けないように気を配ることが大切です。

また、日光や照明の光に含まれる紫外線も靴が劣化する原因の一つなので、靴の置き場所は光が入らない、風通しが良く乾燥した所が最適です。

お気に入りの靴は正しく扱って長持ちさせる

足にぴったりの靴はなかなか見つからないので、お気に入りの一足は長持ちさせることが大切です。安価な量産品でも扱い方に気を配り、ひび割れなどの不具合が生じてもすぐに直すことでいつまでも履き続けることが出来ます。

愛用の靴は丁寧に扱い、傷みを放置しないのが長持ちの秘訣です。

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